ラトー(読み)らとー(英語表記)Camille Edmond Auguste Rateau

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラトー」の意味・わかりやすい解説

ラトー
らとー
Camille Edmond Auguste Rateau
(1863―1930)

フランスの技術者。1881年理工科大学校(エコール・ポリテクニク)、1883年鉱山専門学校を卒業。1886年サンテティエンヌ鉱山専門学校教授、1901年国立パリ高等鉱山学校教授になり1908年まで在職。鉱山用の遠心送風機の研究から蒸気タービンの研究に移り、1896年圧力複式衝動タービンを発明。また上昇に伴う空気密度の低下によりおこる航空機エンジンの馬力低下を食い止めたいとする軍事上の強い要求にこたえ、排気タービンを製作し、第一次世界大戦の末期には航空機の過給用として実用化に成功した。

[高橋智子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android