ラニャン(読み)らにゃん(その他表記)Alfred Damon Runyon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラニャン」の意味・わかりやすい解説

ラニャン
らにゃん
Alfred Damon Runyon
(1884―1946)

アメリカジャーナリスト短編小説作家。ブロードウェー生活を、生き生きとした口語体縦横に駆使してユーモラスに描いた作品で注目される。1950年ミュージカル・コメディに脚色された『野郎どもと女たち』(1932)、『お気軽に』(1938)、『わが妻エセル』(1940)、『わが町にて』(1946)などのほかに、H・リンゼーと共作の笑劇『つまらぬ殺人事件』(1935)がある。

[原川恭一]

『加島祥造訳『デイモン・ラニアン ブロードウェイ物語』全4冊(1987・新書館)』『加島祥造訳『ブロードウェイの天使』(新潮文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラニャン」の意味・わかりやすい解説

ラニャン
Runyon, Damon

[生]1884.10.4. カンザスマンハッタン
[没]1946.12.10. ニューヨーク
アメリカのジャーナリスト,小説家。デンバーその他で新聞記者をしたのち,1918年から死ぬまでハースト系新聞のコラムニストとして活躍。その間,種々の新聞,雑誌に俗語と独特な比喩を巧みに織り交ぜたユニークな短編小説を発表した。おもな短編集に『野郎どもと女たち』 Guys and Dolls (1932) ,『気楽に』 Take It Easy (38) ,『わが妻エセル』 My Wife Ethel (39) ,『ラニャン・ア・ラ・カルト』 Runyon à la Carte (44) 。

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