ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラ・ヌー」の意味・わかりやすい解説
ラ・ヌー
La Noue, François de
[没]1591.8.4. ブルターニュ,モンコントゥール
フランスの軍人。 1558年プロテスタントに改宗,宗教改革に身を投じ,ポアトゥー地方のユグノーを指揮し,67年オルレアン,ソーミュール占領に成功。 70年フォントネルコントの攻囲で左腕を失い,以後金属製の義手を身に着けたことから「鉄の腕」とあだ名された。 80年ネーデルラントでスペイン軍の捕虜となり,獄中で『政治・軍事論』 Discours politiques et militaires (1587) を書き,新旧両派の和解を訴えた。 85年交換釈放されてジュネーブにあったが,88年フランスに帰り,アンリ4世の命令でブルターニュのメルクール公と戦い,ランバルの攻囲で戦死。
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