ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都(読み)ラバト きんだいとしとれきしてきとしがきょうそんするしゅと

世界遺産詳解 の解説

ラバト きんだいとしとれきしてきとしがきょうそんするしゅと【ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都】

2012年に登録された世界遺産(文化遺産)。モロッコの北西部、大西洋岸にあるモロッコの首都、ラバトは、古来アラブ・イスラム文化と西洋モダニズムが交錯する。フランスの保護領だった20世紀前半、フランス人建築家アンリ・プロストが設計、1912~1930年の間に建設された計画には、王宮議会をはじめとした行政区・商業施設・住宅・庭園などが整然と建ち並び、その一方で、アフリカ北西部マグレブ地方の伝統が息づく旧市街には、12世紀のムワッヒド朝時代に建てられたハッサンモスク城壁、アルモハド・カリフの城壁と城門などがよく保存されている。ムーア人の文化や17世紀のアラウィー朝のイスラム様式の建物も多く、新旧の芸術的・文化的要素が見事に調和し、洗練された都市景観を誇る。20世紀のアフリカを代表する美しい景観と新旧の建築物群が、高く評価され、世界遺産に登録された。◇英名はRabat, modern capital and historic city: a shared heritage

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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