ラファエルサンチェス・フェルロシオ(その他表記)Rafael Sánchez Ferlosio

現代外国人名録2016 の解説

ラファエル サンチェス・フェルロシオ
Rafael Sánchez Ferlosio

職業・肩書
作家

国籍
スペイン

生年月日
1927年12月4日

出生地
イタリア・ローマ

受賞
ナダル賞〔1956年〕「ハラーマ河」,スペイン批評家賞〔1957年〕「ハラーマ河」,バルセロナ市エッセイ賞〔1993年〕,スペインエッセイ賞〔1994年〕,セルバンテス賞〔2004年〕

経歴
父サンチェス・マッサスの勤務地ローマで生まれ、同市で幼少期とスペイン内戦時代を過ごす。1951年現実空想が混ざり合ったメルヘン的世界を描いた「アルファウイ」で文壇にデビュー。第2作目の「ハラーマ河」(’55年)でスペインの作家の登竜門といわれるナダル賞を受賞した。この作品はマドリード郊外のハラーマ河に泳ぎに来た若者たちの行動を徹底したリアリズムによって描写、当時のスペイン社会のあり方を強く批判し、戦後社会派小説の代表作となった。エッセイや批評部門でも活躍。2004年長年の文筆活動と影響力のある批評活動によりセルバンテス賞を受賞。ほかの作品に「ヤルフォスの証言」(’86年)など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 の解説

ラファエル サンチェス・フェルロシオ
Rafael Sánchez Ferlosio


1927 -
スペインの小説家
「アルファンウィの才知冒険」(1951年)で文壇デビューを果たし、その中で空想と現実を混ぜ合わせたメルヘンチックな世界を繰り広げた。第二作である「ハラマ川」(’55年)は、全体を徹底した写実的手法で描き、当時のスペイン社会を強く批判した内容に仕上がっており、この作品でナダル賞を受賞。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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