ラブラドルレトリバー(読み)らぶらどるれとりばー(英語表記)Labrador retriever

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラブラドルレトリバー」の意味・わかりやすい解説

ラブラドルレトリバー
らぶらどるれとりばー
Labrador retriever

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、カナダのラブラドル半島水辺鳥猟犬として用いられていたイヌを、イギリスに持ち帰って改良固定したものである。レトリバーの名の由来は、水中に撃ち落とされた獲物を回収する(retrieveは回収するの意)ところからきている。体つきは頑丈で体幅があり、筋肉の発達がよい。耳は垂れ、幅広い頭部をしている。口吻(こうふん)も太く長く、力感がある。尾は垂直で、高くあげることもあるが、背に巻くことはない。被毛は短毛で、毛色は黒、チョコレート、黄白色の単色であるが、黄白のものが比較的多い。本種は鳥猟犬のほか、盲導犬麻薬探知犬などとしても活躍している。体高54~62センチメートル、体重25~34キログラム。

 なお、レトリバーと称される犬種にはラブラドルレトリバーのほかに、チェサピークベイレトリバー、カーリーコーテッドレトリバー、フラットコーテッドレトリバー、ゴールデンレトリバーなどがある。

増井光子


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