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警察犬 けいさつけんpolice dog

翻訳|police dog

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

警察犬
けいさつけん
police dog

警察が事件解決のために使う,訓練されたイヌ。シェパードドーベルマン・ピンシェルエアデール・テリアなどを用い,イヌの嗅覚,襲撃力を利用して,一定の訓練を行なったうえで,犯人追跡,あるいは犯人の襲撃に使う。日本における警察犬制度は,1912年にイギリスから 2頭の警察犬を購入したのが始まり。日本の警察犬には,都道府県警察で飼育する直轄警察犬と,民間で飼育する優秀なイヌを嘱託する嘱託警察犬とがある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

警察犬

警察犬は、警察が飼育する「直轄犬」と、一般の市民が飼育し、警察の要請で出動する「嘱託犬」の2種類がある。県警では40年ほど前に導入された。現在、直轄犬が2頭、嘱託犬が22頭いる。犬種ではシェパードが最も多い。小型の犬種の採用は、昨年の審査で合格したポッキーが初めて。

(2016-05-09 朝日新聞 朝刊 山形・1地方)

警察犬

鋭い嗅覚を生かし、犯人追跡や行方不明者の捜索などにあたる訓練を受けた犬。道内の警察犬は現在79頭で、このうち民間で飼育され、要請で出動する「嘱託警察犬」は68頭。犬種はシェパードが約7割を占める。今年は、桃太郎を含む柴犬3頭とシベリアンハスキー1頭も初めて選ばれた。道内の嘱託警察犬は昨年、60回出動。今年6月上旬には、七飯町の山中で行方不明になった男子児童の捜索にもあたった。

(2016-10-13 朝日新聞 朝刊 1道)

警察犬

臭気を頼りに事件の犯人を追跡したり行方不明になったお年寄りを捜したりする犬。警察が所有する「直轄犬」と民間が飼育して審査にパスした「嘱託犬」がいる。県警の直轄犬は引退犬1頭を含む8頭で、いずれもシェパードのメス。嘱託犬の登録は52頭(2016年度)で、直轄犬が対応できない時に現場に出動する。警察はこうした犬のほか、災害現場で被害者を捜す「災害救助犬」や爆発物を捜す「警備犬」も運用している。

(2017-02-17 朝日新聞 朝刊 千葉全県・2地方)

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デジタル大辞泉の解説

けいさつ‐けん【警察犬】

警察が、犯罪の捜査、遭難者の捜索などに使う犬。日本ではシェパードを多く使う。→警察犬種

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百科事典マイペディアの解説

警察犬【けいさつけん】

犯罪捜査,パトロールなどのために特別に訓練された犬。すぐれた嗅覚を利用して犯人の追跡,発見などに用いられる。18世紀中ごろフランスの警察が使用したのが始まり。日本では1952年警察犬嘱託制度が採用され,主としてシェパード,エアデール・テリアボクサーコリードーベルマン・ピンシェルなどが用いられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

けいさつけん【警察犬】

警察がおもに犯罪捜査に利用する犬。犬のすぐれた嗅覚力,警戒性,命令への服従性などから,警察犬の採用は,すでに18世紀後半にフランスで始まっている。日本で警察犬採用が本格化したのは第2次大戦後である。警察犬としては,シェパード,ドーベルマン・ピンシェル,エアデール・テリア,ボクサー,コリアが適するとされるが,日本ではシェパードがおもである。警察犬には,警察が飼育訓練にあたるものと,それを民間に委託するものとがある。

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大辞林 第三版の解説

けいさつけん【警察犬】

犯罪捜査の際、嗅覚きゆうかくを用いて犯人や証拠品の探索が行えるよう特別に訓練された犬。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

警察犬
けいさつけん

警察によって捜索や警備に用いられるイヌの総称。イヌの鋭い嗅覚(きゅうかく)や追跡能力を利用して犯罪捜査に役だてようとする試みは古く、1759年ごろにはすでにフランスで監視や犯人逮捕の一助として用いられていた。その後1899年にはベルギーで警察犬制度が生じ、ドイツなど各国にしだいに普及した。日本では1912年(大正1)12月にイギリスから購入されたゴールデンレトリバーとグレートデンの2頭が訓練されたが、本格的な制度とはならず、30年代の終わりごろに改めて警察犬制度の発足がみられた。第二次世界大戦後は治安の悪化もあり、ふたたび警察犬の利用価値が注目され、56年(昭和31)には警視庁が飼育訓練を行うに至った。しかし、県によっては優秀な民間の訓練犬を嘱託犬に指定しているところもある。警察犬は日本ではもっぱら捜査や警備活動に従事している。犯行現場に残された遺留品が容疑者のものか否かの選別作業や、犯人の足跡追及、凶器や危険物の発見などがそのおもな任務である。
 警察犬として用いられる犬種は作業意欲の旺盛(おうせい)な犬種がよく、日本ではドイツシェパード犬がもっとも多く使用されているが、日本警察犬協会ではほかにエアデールテリア、ドーベルマン、ボクサー、コリーを認定しており、84年からはラブラドルレトリバーが、92年からはゴールデンレトリバーがこれに加わった。現場に出動して活躍するまでに、6か月の基礎訓練、1年6か月の応用訓練期間が必要である。[増井光子]
『来栖三郎著『首輪をつけた刑事たち――警察犬物語』(1995・文芸社)』

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世界大百科事典内の警察犬の言及

【イヌ(犬)】より

…(B)愛玩犬 チワワ,チン,ペキニーズ,マルチーズ,ポメラニアンプードル(イラスト),ダルメシアン(イラスト),ブルドッグ,チャウ・チャウなど。 以上のほか特殊な用途に応じて,警察犬(ジャーマンシェパード,ブラッドハウンドなど),軍用犬(ドーベルマン・ピンシェルなど),救助犬(セント・バーナードなど),闘犬(土佐闘犬など),盲導犬(ラブラドル・レトリーバーなど)と呼ぶこともある。
【習性と行動】
 飼われたイヌは飼主に服従し,命令に服するだけでなく進んで外敵を攻撃して飼主を守るが,これは飼主を自分が属する群れの上位者と見ているためである。…

【エアデール・テリア[種]】より

…原産地がイギリスの獣猟犬,警察犬。テリア種のうちで最も大きく,“テリアの王様The king of terriers”と称され,犬種名は発祥地であるイギリス北東部のエアデール・バレーに由来する。…

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