「狂詩曲」と訳される。幻想曲風で自由な形式の19世紀の器楽曲。ラプソディーとは元来、ギリシア叙事詩のなかの吟唱者が歌う一つの部分を意味した。この表題を共有するロマン派の器楽曲も、とくに初期のものは叙事詩的、英雄的、民族的性格を備えている。リストの19曲の『ハンガリー狂詩曲』(1846~85)はその好例であり、ドボルザークやバルトークの作品にもこの特徴が認められる。しかしブラームスの『二つのラプソディー』(1879)はバラード風の性格を示しており、さらに新しい時代の自由な感情表現の傾向を示す作品には、ジャズの語法を用いたアメリカの作曲家ガーシュインの『ラプソディー・イン・ブルー』(1924)がある。
[寺本まり子]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...