ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラモス=ホルタ」の意味・わかりやすい解説
ラモス=ホルタ
Ramos-Horta, José
東ティモールの政治家。大統領(在任2007~ ),首相(在任2006~07)。独立運動の対外的スポークスマンとして活躍した。父はポルトガル人で,母はティモール人。ポルトガル植民地時代に独立運動に加わり,当局によりモザンビークへの亡命を余儀なくされたが 1972年に帰国,東ティモール独立革命戦線 FRETILINの設立に参加した。1975年インドネシア軍の侵攻直前に国外に脱出し,ニューヨークで FRETILINの国際連合代表となる。以来オーストラリアのシドニーを拠点に国際社会に理解と支援を求める活動を続けた。1996年東ティモールのカトリック教徒の精神的支柱となっていたカルロス・フィリペ・シメネス・ベロ司教とともにノーベル平和賞(→ノーベル賞)を受賞した。2002年東ティモール独立後の新政権で初代外務大臣に就任,2006年首相となり,2007年大統領選挙で圧勝して第2代大統領の座についた。
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