ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラロミギエール」の意味・わかりやすい解説
ラロミギエール
Laromiguière, Pierre
[没]1837.8.12. パリ
フランスの哲学者。若くして司祭となり,教会司牧ののち哲学教授に転じカルカソンヌ,タルブ,ツールーズを経て 1811年ソルボンヌで教えた。 33年道徳政治学アカデミー会員。コンディヤックの直弟子で,1795年にはその著作集を編んだが,『コンディヤックの逆説』 Sur les paradoxes de Condillac (1805) では,精神の力を主張して師の感覚論を批判。講義録である主著『哲学講義』 Leçons de philosophie sur les principes de l'intelligence (15~18) でも精神の能動的機能を重視しつつ,観念の起源の解明が形而上学の仕事であるとした。名文で知られ,門下には V.クーザンや T.ジュフロワがいる。
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