20世紀西洋人名事典 「ラングドンウォーナー」の解説
ラングドン ウォーナー
Langdon Warner
1881.8.1 - 1955.6.9
米国の東洋美術学者。
元・ハーバード大学付属フォッグ美術館東洋部長。
マサチューセッツ州イプスウィチ生まれ。
大学卒業後来日して岡倉天心に師事し、後にボストン美術館、クリーブランド美術館を経てフィラデルフィア美術館長を歴任した。1923年以降はフォグ美術館東洋部長として、しばしば中国・日本を訪れ、’23年には敦煌千仏洞から唐代の塑像・壁画を持ち帰った。ハーバード大学300年祭記念日本美術展覧会開催にも尽力し、第二次大戦中は「戦争地域美術及び記念物擁護委員会」で奈良、京都を戦災から救った。日本の古美術保護の役割は大きく、没後に勲二等瑞宝章が贈られた。著書に、「不滅の日本芸術」(’58年)などの日本語訳もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報