ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラントン」の意味・わかりやすい解説
ラントン
Langton, Stephen
[没]1228.7.9. サセックス,スリンドン
イギリスの神学者,枢機卿。青年時代ヨークの聖職禄を受けていたが,1181~1206年パリで神学を学び,1206年学友だった教皇インノケンチウス3世から枢機卿に任命され,翌 1207年カンタベリー大司教に選ばれた。しかし教皇権拡大を不満とするジョン王の反対にあい,実際に司教座についたのは国王が教皇に屈した 1213年であった。 1215年国王と対立関係にあった貴族たちとともに『マグナ・カルタ』を公認させ,教会の自由を確立し,1222年にはオックスフォード近郊オスニーで教会会議を開催し,カンタベリー大司教の権限強化に努めた。
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