ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ランブル鞭毛虫」の意味・わかりやすい解説 ランブル鞭毛虫ランブルべんもうちゅうGiardia lamblia 消化器系,泌尿器系に寄生する鞭毛虫類の一種。全世界に分布し,特に熱帯,亜熱帯に多く,抵抗力の低下した幼児から検出されることが多い。最近アメリカでは,本症と IgA (免疫グロブリンのクラスの一つ) 欠乏との関連が指摘されている。栄養型と嚢子 (シスト) とがある。嚢子は経口的に人体に侵入し,十二指腸あるいは胆嚢に寄生する。感染すると腹痛,下痢,吐き気を訴えることがあるが,自覚症状がないまま経過することが多い。駆虫にはキナクリン (アテブリン) ,クロロキン,フラジールが用いられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by