世界遺産詳解 「ラヴォー地区の葡萄畑」の解説 ラヴォーちくのぶどうばたけ【ラヴォー地区の葡萄畑】 2007年に登録されたスイスの世界遺産(文化遺産)。ヴォー州にあるラヴォー地区は、同国を代表するぶどうとワインの名産地。モントレー郊外のシヨン城からローザンヌの東の郊外までの約30kmにわたるレマン湖(ジュネーブ湖)沿いの丘陵一帯に、830haのぶどうの段々畑が広がっている。最初に、ワインの生産が行われるようになったのはローマ時代。11世紀に、修道会によるワインの組織的な生産が開始され、14世紀に、現在のような段々畑が広がった。この一帯をぶどうの名産地にしたのは、豊かな土壌と気候による。この地方の気候はもともと温暖だが、段々畑の南斜面は、レマン湖の湖面に反射する日光や石壁の作用により、地中海沿岸によく似た気候をつくり出しているためである。地区によってそれぞれの銘柄がある。◇英名はLavaux, Vineyard Terraces 出典 講談社世界遺産詳解について 情報