出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…とりわけニブヒ族,ウリチ族,ウイルタ族などの民族誌的研究《アムール地方の異民族について》(3巻,1883‐1903)は現在でもこの方面の研究の必須文献である。 1862‐1902年,西シベリアの考古,民族,言語を調査したラードロフVasilii Vasil’evich Radlov(1837‐1918)は多くの報告を発表したが,その一つ《シベリアより》(2巻,1884)はよく知られている。20世紀初頭のシベリア北東部の民族学的調査として,アメリカの民族学者ボアズを中心としたアメリカ自然史博物館の北太平洋調査団の活動は重要である。…
…とりわけニブヒ族,ウリチ族,ウイルタ族などの民族誌的研究《アムール地方の異民族について》(3巻,1883‐1903)は現在でもこの方面の研究の必須文献である。 1862‐1902年,西シベリアの考古,民族,言語を調査したラードロフVasilii Vasil’evich Radlov(1837‐1918)は多くの報告を発表したが,その一つ《シベリアより》(2巻,1884)はよく知られている。20世紀初頭のシベリア北東部の民族学的調査として,アメリカの民族学者ボアズを中心としたアメリカ自然史博物館の北太平洋調査団の活動は重要である。…
…キルギス族の英雄叙事詩。古来,キルギス族の間に口承で伝えられ,19世紀の中葉に,ロシアのCh.Ch.ワリハーノフやV.V.ラードロフによって初めて文字に採録されて以後,その本格的な研究が開始された。50万行を超えるこの膨大な史詩は,それを語り伝えたマナス誦(よ)みmanaschiによって,少なくとも18種類以上の異本が生み出されており,その原形が,いつ頃いかなる形でつくり出されたものであるかは,現在なお明らかでない。…
※「ラードロフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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