ラーニング・マネジメント・システム

大学事典 の解説

ラーニング・マネジメント・システム

2000年代初めに「e-Learning」と呼ばれ導入された学習教育支援のためのさまざまな試みのうち,学習サポートのための科目別ホームページ(ウェブサイト)のこと。教育手法として有効であることがわかり,日本でも徐々に導入されてきている。特定の科目のホームページに入れば,シラバス講義で使われたテキスト,資料,パワーポイントのデータなどが入手できる。教員はここから学生全員にメールを送ることもできる。学生はレポートを自宅からアップロードすることも可能で,従来クラスの中に限られていた多くの行動が講義時間外でも可能となった。有償のシステムだけではなく,「Moodle」などオープンソースのシステムも公開されている。学生個人のホームページが構成され,学生の学習状況等を全貌できる「e-Portfolio」と呼ばれるシステムもLMS一種として導入されつつある。このシステムでは,学生の到達度や履修状況を学生と教員の間,あるいは教員間で共有できるので,学習指導に有効である。
著者: 細川敏幸

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android