ラーニング・マネジメント・システム

大学事典 の解説

ラーニング・マネジメント・システム

2000年代初めに「e-Learning」と呼ばれ導入された学習教育支援のためのさまざまな試みのうち,学習サポートのための科目別ホームページ(ウェブサイト)のこと。教育手法として有効であることがわかり,日本でも徐々に導入されてきている。特定の科目のホームページに入れば,シラバス講義で使われたテキスト,資料,パワーポイントのデータなどが入手できる。教員はここから学生全員にメールを送ることもできる。学生はレポートを自宅からアップロードすることも可能で,従来クラスの中に限られていた多くの行動が講義時間外でも可能となった。有償のシステムだけではなく,「Moodle」などオープンソースのシステムも公開されている。学生個人のホームページが構成され,学生の学習状況等を全貌できる「e-Portfolio」と呼ばれるシステムもLMS一種として導入されつつある。このシステムでは,学生の到達度や履修状況を学生と教員の間,あるいは教員間で共有できるので,学習指導に有効である。
著者: 細川敏幸

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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