ラーブル(その他表記)Rabl, Carl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラーブル」の意味・わかりやすい解説

ラーブル
Rabl, Carl

[生]1853
[没]1917
ドイツの動物学者。染色体の恒存性を発見した。従来の顕微鏡観察では,染色体が細胞分裂開始とともに現れ,分裂終了後に見えなくなることから,染色体は一時的な構造であると考えられていた。 1885年ラーブルは,イモリの細胞を対象に染色体の行動を観察し,分裂終了時に消えた染色体が次の分裂の始りとともに出現する際,消滅前に占めていた場所と同一の場所に現れることを見出し,これを根拠に細胞分裂が行われていない時期にも染色体は存在し続けており,ただそれが顕微鏡で見えないだけであると主張した。これは,遺伝に関係する物質が染色体に含まれるとする考えが成立するための前提となった。

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