山川 世界史小辞典 改訂新版 「ラームカムヘーン」の解説
ラームカムヘーン
Ramkhamhaeng
?~1298?(在位1279?~98?)
タイのスコータイ朝の第3代王。その事績は,通説では1292年頃に製作され,王みずからが考案したとされる現存最古のタイ文字で刻されたラームカムヘーン王碑文によって知られる。同碑文によれば,王の勢力圏はチャオプラヤー川中・下流域を中心として,メコン川沿岸域,マレー半島に及んだ。王は敬虔な仏教徒で,父のごとき温情ある支配を行ったこと,王国の繁栄の様子も述べられている。しかし,同碑文については19世紀の作とするなどの異説がある。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報