リカンベント型自転車(読み)りかんべんとがたじてんしゃ(その他表記)Recumbent bicycle

知恵蔵mini 「リカンベント型自転車」の解説

リカンベント型自転車

自転車一種で、サドルの代わりに背もたれのあるシートにもたれる、あるいは寝そべるように座って、足を前方に向けた姿勢での屈伸運動を動力とする形式のもの。英語の「recumbent」は「もたれかかる」という意味を表す単語である。通常の自転車はサドルに臀部を乗せ、直立に近い状態で足の上下の屈伸運動を動力とするのに対し、足を前方に向けた姿勢での水平方向の屈伸運動を動力とする。そのため、空気抵抗が少なく、ペダルに効率よく力を伝えることができ、結果としてスピードも出やすく、速い。2016年10月20日、マンガ家の小路啓之さんが、同型の自転車に搭乗中、転倒し、頭などを強く打って死亡した。スピードの出し過ぎと見られている。小路さんの事故により同型自転車の安全性について再検討が必要ではないかという声が生まれ、議論を呼んでいる。

(2016-10-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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