現代外国人名録2016 「リチャードシュロック」の解説
リチャード シュロック
Richard Royce Schrock
- 職業・肩書
- 化学者 マサチューセッツ工科大学教授
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1945年1月4日
- 出生地
- インディアナ州バーン
- 専門
- 有機合成におけるメタセシス反応の開発
- 学歴
- カリフォルニア大学リバーサイド校〔1967年〕卒,ハーバード大学,ケンブリッジ大学
- 学位
- 化学博士(ハーバード大学)〔1971年〕
- 受賞
- ノーベル化学賞〔2005年〕,フンボルト賞〔1995年〕,ジェフリー・ウィルキンソン・メダル〔2002年〕
- 経歴
- 1975年マサチューセッツ工科大学助教授、’78年準教授を経て、’80年より教授。フランス石油研究所のイブ・ショーバン名誉研究部長が、二種類の化合物の強い結合部分が金属触媒の作用で入れ替わって別の化合物に変化する現象“メタセシス反応”を研究し、’71年どんな触媒を使えばこの反応が起きるかを原理的に解明。しかし、反応の制御が難しく、応用が進まなかったが、’90年自身がモリブデンを使った最初の触媒を合成。その後、カリフォルニア工科大学のロバート・グラッブス教授がルテニウムを使ってより優れた“グラッブス触媒”を開発。これにより、様々な有機化合物や高分子が簡単な手順で効率よく作れるようになり、環境への負荷が少ない化学合成に道を開いた。2005年有機合成におけるメタセシス反応の開発により、ショーバン名誉部長、グラッブス教授とともにノーベル化学賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報