ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リモザン」の意味・わかりやすい解説
リモザン
Limosin, Léonard I
[没]1577頃.リモージュ
フランスの画家,エマイユ工芸家。7人のエマイユ工芸家を出した家に生れ,7人のうちで最も有名。 A.デューラーらのドイツ画風と G.ロマーノらのフォンテンブロー派のイタリア画家の作風をフランスの伝統のうえに生かし,多くのエマイユ肖像画や油絵を描いた。 1530年以降,フランソア1世,アンリ2世に仕え,リモージュの王立エマイユ工場の所長となり,2000点以上のエマイユ作品を制作した。作品は『アンリ2世像』 (ルーブル美術館) 。息子のジャン・ジョゼフ,弟のマルタンとその子レオナール2世らが彼の跡を継ぎ,エマイユのリモージュ派を形成した。
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