リモージュ七宝(読み)リモージュしっぽう(英語表記)Limoge painted enamels

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リモージュ七宝」の意味・わかりやすい解説

リモージュ七宝
リモージュしっぽう
Limoge painted enamels

フランスのリモージュ地方で産する七宝。7世紀に聖エロワが技術を導入したと伝えられ,ルネサンス時代に最も栄え今日もなお盛んに行われている。特色は銅や銀の胎 (地金) の上に直接に色釉で絵付けする点で,非常に絵画的で華麗。有線七宝 (→クロワゾンネ ) はあまり行われなかったが,胎に加工して釉 (うわぐすり) を差すグリザイユシャンルベ技法が多用された。近世までの製品は宗教法具類が主であったが,今日では食器のほか七宝飾り額,アクセサリーなどが主製品。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android