リンポポ州(読み)リンポポ(その他表記)Limpopo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リンポポ州」の意味・わかりやすい解説

リンポポ〔州〕
リンポポ
Limpopo

南アフリカ共和国北東部の州。州都ポロクワネ。国土の最北部に位置し,北でジンバブエ,東でモザンビーク,西と北西でボツワナに接する。1994年トランスバール州を分割し,北トランスバール州として新設。翌 1995年北部州に名称変更したのち,2003年現州名に改称ローベルトと呼ばれる広大な内陸低地草原にあり,南部や中央部には内陸高地草原(ハイベルト)から伸びるいくつかの山脈が連なる。リンポポ川が北と西の州境を形成し,東のモザンビークとの国境に沿ってグレートリンポポ国境地帯公園の一部をなすクルーガー国立公園がある。北部は暑く亜熱帯に属するが,南部の山岳地帯は温暖な気候。人口の大部分がペディ族(北部ソト族),トンガ族ベンダ族およびその他のバンツー語系諸族に属し,白人は少数派でほとんどがアフリカーンス語を話す。黒人の多くは自給自足か出稼ぎ労働で生計を立てる。柑橘類,トウモロコシ,ジャガイモ,チャ(茶)などの栽培や牧牛が行なわれるほか,スズ,プラチナ,銅などの鉱物資源が豊富。面積 12万3910km2。人口 536万5400(2006推計)。

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