日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフリカーンス語」の意味・わかりやすい解説 アフリカーンス語あふりかーんすごAfrikaans 南アフリカ共和国の公用語の一つ。南部アフリカ在住のオランダ系移民(アフリカーナー、別名ブーア人)の母語。話者数約200万人。文学、報道、学術など社会のあらゆる分野で使用されている。17世紀中ごろに入植したオランダ系移民の言語から発達したものなので、当然オランダ語によく似ている。文法が簡単で、クレオール的性格を示す。マレー語、コイサン語(コイン語)などの要素を含むが、その割合は大きくはない。[桜井 隆] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフリカーンス語」の意味・わかりやすい解説 アフリカーンス語アフリカーンスごAfrikaans language 南アフリカ共和国の公用語の一つ。現在の南ア共和国が 1652年にオランダの植民地になったときにもたらされたオランダ語が,独自の発展を遂げて,本国のオランダ語と異なる特徴をいくつかもつようになったもの。音声の面ではオランダ語とほとんど違わないが,文法的には,動詞の活用が大幅に簡略化され,名詞の性・格が失われている。また,語彙に混合語のマレー=ポルトガル語,バンツー語,コイ語などからの借用語がみられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報