ルキウス(3世)
るきうす
Lucius Ⅲ
(?―1185)
ローマ教皇(在位1181~85)。ルッカの出身で本名ウバルド・アルチンゴリUbaldo Allucingoli。在位中ローマ市民の敵意に直面し、他方皇帝フリードリヒ1世(赤髯(あかひげ)王)と対抗した。1184年、皇帝との協議の産物たるベロナ勅令は、ワルドー派、アルノルド派以下一連の異端問題の重大性を指摘し、異端鎮圧における世俗権力の協力を義務づけたもので、以後の異端対策の基本方針となった。
[渡辺昌美]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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