ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルチジン」の意味・わかりやすい解説 ルチジンlutidine 化学式 C5H3N(CH3)2 。タール塩基類の一種。タールの塩基成分から分留して得られる無色の液体で,弱塩基性。水,アルコール,ベンゼンに溶ける。6種の異性体があるが,2,4-ルチジン (沸点 157℃) と,2,6-ルチジン (沸点 143℃) が主成分。ともにコールタールおよび骨油中に存在する。医薬品,ゴム加硫促進剤,合成樹脂の原料,クロマトグラフィー用の展開剤などに利用される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by