20世紀西洋人名事典 「ルネ・ジュールデュボス」の解説
ルネ・ジュール デュボス
René Jule Dubos
1901.2.20 - 1982
米国の微生物学者。
元・ロックフェラー研究所教授,元・ニューヨーク州立大学教授。
サンブリース生まれ。
パリの国立農学研究所などで学んだ後、1924年に渡米しラトガース大学で学位を得る。’27年にロックフェラー研究所にはいり、’39年に土壌微生物から、抗生物質チロトリミンの分離に成功する。’38年にアメリカに帰化する。’56年、ロックフェラー研究所環境医学教授、’70年にはニューヨーク州立大学教授を歴任する。抗生物質を微生物間の生体学的相互作用の観点から捉えて、感染論、環境論の側面で議論を展開した。著書に「理性という名の怪物」(’63年)、「内なる神」(’72年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報