ルプレヒト(英語表記)Ruprecht

改訂新版 世界大百科事典 「ルプレヒト」の意味・わかりやすい解説

ルプレヒト
Ruprecht

笞と袋をもち毛皮を身に帯びて,クリスマスまたは聖ニコラウスの日(12月6日)に子どもを訪れるという伝説上の人物。むろん笞は子どもを罰するため,袋は贈物をするためで,古くは悪鬼のごとくもっぱら子どもを脅かすものであったが,宗教改革ころより厳しさと優しさをあわせもつようになったらしい。地方的異名が多いが一般には〈しもべルプレヒト〉と呼ばれ,ニコラウス従者である。ただしいわゆるサンタ・クロースと同一視されたり,嬰児イエスの侍者とされることもある。
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20世紀西洋人名事典 「ルプレヒト」の解説

ルプレヒト
Ruprecht


1869.5.18 - 1955.8.2
ドイツ国籍。
元・バイエルン王国皇太子。
1914年第6軍司令官を経て、’16年元帥となるが、ドイツ革命の後、廃位著書に、「Reiseerinnerungen aus Ostasien」(’23年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のルプレヒトの言及

【サンタ・クロース】より

…ニコラウスの祝日(聖ニコラウスの日)は12月6日で,ヨーロッパ,とくにドイツ,スイス,オランダではその前夜は子どもが楽しみにする贈物の日である。日が暮れると,子どもを中心に家族一同が待つところへ,司教ニコラウスに扮した者が下僕ルプレヒトKnecht Ruprechtを従えて現れる。良い子には背負った袋からほうびのプレゼント,悪い子は訓戒のあと,改心の実ありと認められて,やはりなにかもらえる。…

【サンタ・クロース】より

…ニコラウスの祝日(聖ニコラウスの日)は12月6日で,ヨーロッパ,とくにドイツ,スイス,オランダではその前夜は子どもが楽しみにする贈物の日である。日が暮れると,子どもを中心に家族一同が待つところへ,司教ニコラウスに扮した者が下僕ルプレヒトKnecht Ruprechtを従えて現れる。良い子には背負った袋からほうびのプレゼント,悪い子は訓戒のあと,改心の実ありと認められて,やはりなにかもらえる。…

※「ルプレヒト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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