ルーゴのローマの城壁群(読み)ルーゴのローマのじょうへきぐん

世界遺産詳解 「ルーゴのローマの城壁群」の解説

ルーゴのローマのじょうへきぐん【ルーゴのローマの城壁群】

2000年に登録されたスペインの世界遺産(文化遺産)。同国北西部にあるガリシア自治州ルーゴ県の県都である。2世紀以降、ローマ帝国の軍事拠点として発展した。263~276年のローマ帝国後期には、現在残されている城壁が建設された。この城壁が世界遺産に登録されている。この城壁は、現在でも欠ける部分がなく、ルーゴの旧市街をぐるりと取り囲んでおり、その壁の高さは8mから12mで、その長さは2117mになり、46の塔を備えている。ローマ時代の城壁としては、西ヨーロッパで最も保存状態がよい。ルーゴはローマが撤退してから無人廃墟となり、中世の初めには数人の聖職者だけが生活を送っていたといわれている。1129年にはロマネスク様式カテドラルの建設が行われ、中世後期には、サンティアゴ・デ・コンポステーラに次ぐ巡礼の中心地となった。◇英名はRoman Walls of Lugo

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む