ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルー山国立公園」の意味・わかりやすい解説 ルー(廬)山国立公園ルーさんこくりつこうえんLu shan National Park 中国チヤンシー (江西) 省北部,ポーヤン (鄱陽) 湖の北西岸にある名山ルー (廬) 山を中心とする国立公園。ハンヤン (漢陽) 峰 (1426m) を最高峰に標高 1300~1500m級の山並みが続き,雲海と断崖絶壁,そして三畳泉の滝などのみごとな景観で知られる。晋代 (386) に名僧慧遠が入山して浄土教の聖地となり,唐代に全盛期を迎えた。寺院・仏塔は数百に上り,中国仏教の八大道場の一つに数えられた。李白や杜甫をはじめとする文人墨客が愛した地でもある。 19世紀後半以降は外国人や政府高官の避暑地としても知られるようになった。現在,省の直轄行政区域となり,遺跡の修復や道路の整備などが進められている。 1996年世界遺産の文化遺産に登録。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by