アズキ、ダイズ、ソラマメ、エンドウなどマメ科植物の種子legumeに含まれるグロブリン性タンパク質で、アルブミン性タンパク質のレグメリンに対応する。食塩水で抽出したあと硫安で塩析させてとることができる。分子量約36万で、4万と2万のサブユニットからなる。発芽期に減少・消失し、結実期に増加する一種の貯蔵タンパク質と考えられている。種子のグロブリンとしてはこのほか、ダイズのグリシニン、インゲンのフッセオリン、ラッカセイ(落花生、ピーナッツ)のアラキンなどがある。グリシニンは、ダイズのタンパク質の約半分を占める。アラキンの分子量は約2万9100でアミノ酸226残基からなる。2003年(平成15)春、グリシニンのA3、B4サブユニット、ホモヘキサマーのX線結晶解析結果が、2.1オングストローム(Å)解像度で、京都大学と富士油化グループから発表された。日本人に身近なダイズのタンパク質であるグリシニンの立体構造が、日本人研究者によって明らかになったことの意義は大きい。
[野村晃司]
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