レビーン(その他表記)Levene, Phoebus Aaron Theodor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レビーン」の意味・わかりやすい解説

レビーン
Levene, Phoebus Aaron Theodor

[生]1869.2.25. サゴール
[没]1940.9.6. ニューヨーク
核酸化学の基礎をつくったロシア生れのアメリカの生化学者。ロシア名 Fishel Aaronovich Levin。ペテルブルグ帝国医科大学卒業 (1891) 。ユダヤ人追放政策のためロシアを追われ,アメリカに移住。ニューヨークで開業するかたわら,コロンビア大学で化学を修める。 1905~39年ロックフェラー医学研究所で生化学の研究に従事。リボ核酸からペントース (D-リボース) を単離 (1909) ,20年後に2-デオキシリボースがデオキシリボ核酸の構成要素であることを発見し,核酸化学の基礎を据えた。彼は,核酸を構成する4種類のヌクレオチドが1つずつ組合わさってテトラヌクレオチドという単位を構成し,これが重合して核酸をつくっているという仮説を立てた。後年その誤りが証明されたが,この仮説は,核酸が単純な構造の物質というイメージを与え,そのために核酸の生物学的重要性の認識を遅らせる結果となった。

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