レブリャヌ(読み)れぶりゃぬ(その他表記)Liviu Rebreanu

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レブリャヌ」の意味・わかりやすい解説

レブリャヌ
れぶりゃぬ
Liviu Rebreanu
(1885―1944)

ルーマニア作家オーストリア・ハンガリー統治下のトランシルバニア地方に生まれる。軍人となるが、上官と衝突し、ルーマニアに逃亡して新聞記者となった。短編集『ならず者たち』(1916)によって文壇に認められ、農民の土地への執着を描いた長編小説イオン』(1920)、その続編一揆(いっき)』(1932)によって、リアリズム小説の代表者としての地位を確立した。その後も、多くの小説を書いたが、前2作の成功には及ばなかった。

[直野 敦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レブリャヌ」の意味・わかりやすい解説

レブリヤヌ
Rebreanu, Liviu

[生]1885.11.27. トランシルバニア,トゥルリシュワ
[没]1944.9.1. バレヤマーレ
ルーマニアの小説家。自然主義的手法により,農民,都市の下層階級などを描いた短編集『労苦』 Frǎmîntǎri (1912) のほか多くの短編を発表。長編小説に『イオン』 Ion (20) ,『絞首台の森』 Pǎdurea spînzuraţilor (22) ,『一揆』 Rǎscoala (32) がある。

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