ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロハス・ピニヤ」の意味・わかりやすい解説
ロハス・ピニヤ
Rojas Pinilla, Gustavo
[没]1975.1.17. ボゴタ
コロンビアの軍人,政治家。単にロハスとも呼ばれる。長い間軍人生活をおくり,中将にまで昇進。 1953年軍事クーデターを起こして政権についた。アルゼンチンの J.ペロン政権に範を求め,社会福祉政策を推進し,都市の労働者や下層中産階級の支持を得るとともに,ラ・ビオレンシアの渦中にある保守・自由両党に対し第三政党を形成して対抗しようとした。しかし国際収支の悪化や軍事政権に反発した保守党と自由党が国民戦線を組んで抵抗したため 1957年5月退陣,国外追放となった。 1958年 10月帰国したが,翌年市民権を剥奪された。しかし政界に復帰して 1962年の大統領選挙に出馬。その後国民大衆連盟を組織して,大衆の支持を獲得。 1967年名誉回復され,1970年の大統領選挙に出馬し善戦したが,敗れた。
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