20世紀西洋人名事典 「ロバートガウプ」の解説
ロバート ガウプ
Robert Gaupp
1870.10.3 - 1953.8.30
ドイツの精神医学者。
元・チュービンゲン大主任教授。
1906年から30年間、チュービンゲン大学の主任教授を務める。’14年「教頭ワーグナー」で知られる大量殺人犯の精神鑑定を担当する。妄想が、特定の体験と人格構造から発展するという説を唱え、人格反応としてのパラノイアの考え方を定着させる。ドイツ的力動論をめざすチュービンゲン学派を築く。第一次世界対戦後、戦争神経症について、外傷ヒステリー説の考えを一貫して通し、神経症の心因論確立に尽力する。’36年ナチスによる政治的圧迫により退職。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報