精選版 日本国語大辞典 「ロブノール湖」の意味・読み・例文・類語 ロブノール‐こ【ロブノール湖】 ( 「ロブノール」はLob-Nor ) 中国西部、タリム盆地東端にある塩湖。タリム川が流入し、河道と水量の変化によって湖が移動し、「さまよえる湖」と呼ばれる。ロブ湖。中国名、ルオプーポー。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「ロブノール湖」の意味・わかりやすい解説 ロブ・ノール[湖] (羅布泊)Lopnuur 中国,新疆ウイグル(維吾爾)自治区タリム(塔里木)盆地東端にあった塩湖。漢代,〈塩沢〉,〈蒲昌海〉などと呼ばれ,その水が地下を経て黄河になると考えられた。19世紀末以来のヘディンやスタインらによる探検の結果,湖に入るタリム川,孔雀河の河道変化のために移動するとされ,〈さまよえる湖〉といわれたが,今日では湖域の移動は一定小範囲を超えるものではないという説が出されている。1960年代以降,両河川流域での灌漑による取水量の急増で湖への流入量が激減し,今日では塩殻におおわれた砂漠をみるのみである。湖域の北西方には楼蘭遺跡がある。執筆者:小野 菊雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by