ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロベール2世」の意味・わかりやすい解説
ロベール2世
ロベールにせい
Robert II, le Pieux
[没]1031.7.20. ムラン
フランス王 (在位 996~1031) 。「敬虔王」とも呼ばれる。カペー家出身。ユーグ・カペーの子。ランスでジェルベール (のちの教皇シルウェステル2世) によって訓育された。 996年最初の王妃と離婚し,夫と死別したばかりの従妹ベルテと近親結婚したために,ローマ教皇から破門を宣告された。王権衰微をきわめた時代の王で,直轄領経営では実績をあげたが,諸侯を統轄できず,特にブロア伯ユード2世がシャンパーニュを併合して王領を取囲む大勢力となることを阻止できなかった。
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