ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローボ」の意味・わかりやすい解説
ローボ
Lobo, Francisco Rodrigues
[没]1622. リスボン
ポルトガルの詩人,散文家。コインブラ大学で法律を学び,ブラガンザ公に仕えた。カモンイスの詩風にならい,伝統を受継いだ 17世紀の代表的詩人。自然を歌った抒情詩にすぐれる。『春』A Primavera (1601) ,『遍歴の牧人』O Pastor Peregrino (08) などの牧歌物語には多くの詩が挿入されている。また,有名な『村の礼節』 Corte na Aldeia (19) は宮廷生活の規律に関する 17の教訓的対話から成り,当時のカスティリア心酔に対する反発がうかがえる。ほかに『牧歌集』 Éclogas (05) がある。テージョ川で溺死。
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