デジタル大辞泉
「溺死」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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でき‐し【溺死】
- 〘 名詞 〙 水におぼれて死ぬこと。水が気管・気管支・肺胞内につまって呼吸気道をふさぎ、窒息死する。水死。〔文明本節用集(室町中)〕
- [初出の実例]「嚮(さき)に忠重の溺死(デキシ)せしと聞て」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)後)
- [その他の文献]〔後漢書‐光武帝紀〕
おぼれ‐じに【溺死】
- 〘 名詞 〙 水に落ちて死ぬこと。水死。できし。〔書言字考節用集(1717)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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溺死 (できし)
death by drowning
水などの液状物が気道内に吸引され,窒息によって死亡することである。一般に,全身が水や液体の中に溺没して窒息死した場合をいうが,浅い溝の中や水たまりなどに顔面をつっこんで窒息死した場合も溺死という。水中で発見された死体は水中死体といわれ,このほとんどは溺死であるが,水浴死といわれる冷水刺激による急死や,他殺死体を水中に投入したような,他の原因で死亡したものもある。溺死は自殺や自己過失や災害によって生じるものがほとんどであるが,まれには酒に酔った人などを水中に突き落として死亡させたり,無理心中などによる他殺がある。死体には,窒息の一般所見のほかに,溺死に特有な,鼻や口部の白色泡沫塊,肺の膨隆・重量増大・異物含有,胸腔内への血性液の漏出がみられる。溺死の判定は上記のほか,肺内に水とともに吸入されたケイ藻類が肺から全身臓器に運ばれるので,肺や肝臓などからケイ藻を検出することで可能である。
執筆者:小嶋 亨
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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溺死【できし】
水その他の液体の呼吸気道閉塞(へいそく)による死。窒息死の一種。喀血や吐血の吸引によるものは,溺死とは言わない。自他殺手段および事故死因の重要なもの。ただし入水死には,寒冷水の皮膚や喉頭(こうとう)粘膜刺激による心臓停止,鼓膜穿孔(せんこう)のある場合の水の侵入による迷路障害,意識消失によるものなどもある。これらの場合は肺中に溺水が存在することは少ない。海や川などでの溺死体では肺および全身の臓器にプランクトンが証明される。なお,おぼれた者を救出し,呼吸が停止している場合は,水をはかせるより応急措置として人工呼吸を行い,医師の指示をまつ。
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溺死
できし
death from drowning
液体を気道末梢まで吸引して死ぬことをいう。水に溺没して死亡する水死では,水によって呼吸気道が閉塞して窒息が起り,これに血液の希釈 (淡水の場合) あるいは濃縮 (海水の場合) が加わるために死亡するのが大部分であるが,ショック死 (心臓麻痺) とか,いったん蘇生後に肺炎併発のため死亡することも,まれにはある。死体の肝臓,腎臓,骨髄などにプランクトンが検出され,肺や腸に水が入っていれば,溺死と診断してよい。 (→溺水 )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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