20世紀西洋人名事典 「ワンダワシレフスカヤ」の解説
ワンダ ワシレフスカヤ
Vanda L’vovna Vasilevskaya
1905.1.21 - 1964.7.29
ソ連の小説家。
元・ソ連邦最高会議代議員,元・ウクライナ共和国最高会議議長。
ポーランド生まれ。
劇作家コルネイチュクの夫人。ポーランドの革命運動を指導していたが、1939年ドイツ軍のポーランド侵入によりソ連に帰化し、’40ソ連邦最高会議代議員、’53年ウクライナ共和国副総理、’59年最高会議議長を歴任。作品はポーランド語で書き、戦争文学の傑作で独ソ戦のナチスの残虐ぶりを描いた「虹」(’42年)、の他、三部作「水の上の歌」(’40年)、「湖の星」(’46年)、「川は燃える」(’51年)は’52年にスターリン賞を受賞。他の作品に「ただ愛のみ」(’44年)、「夜明け」(’46年)、「中国紀行」(’56年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報