アイゴスポタモイの戦い(読み)あいごすぽたもいのたたかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイゴスポタモイの戦い」の意味・わかりやすい解説

アイゴスポタモイの戦い
あいごすぽたもいのたたかい

ペロポネソス戦争(前431~前404)中、紀元前405年の秋に起こったリサンドロスの率いるスパルタ軍とアテネ軍との戦い。アイゴスポタモイAigospotamoiとは「山羊(やぎ)川」の意味で、トラキアケルソネソスダーダネルス海峡の西側の半島)東側にある川および町の名。この戦いでリサンドロスは敵軍のほぼ全艦隊を手中に収めるのに成功し、ペロポネソス戦争を事実上終結させた。敗れたアテネは制海権を失って黒海方面からの穀物供給を断たれ、翌春アテネ市もリサンドロスに占領された。

[真下英信]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイゴスポタモイの戦い」の意味・わかりやすい解説

アイゴスポタモイの戦い
アイゴスポタモイのたたかい
Battle of Aigospotamoi

前 405年にトラキアのケルソネソス半島にあるアイゴスポタモイ沖で行われたペロポネソス戦争最後の戦い。アテネ艦隊はリュサンドロスの率いるスパルタ艦隊に敗れ,翌年降伏した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android