アイマラ族(読み)アイマラぞく(その他表記)Aymara

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイマラ族」の意味・わかりやすい解説

アイマラ族
アイマラぞく
Aymara

ペルーとボリビア国境のチチカカ湖周辺を中心に,高度 3500m以上の高原地帯アルティプラノに住む先住民。アンデス地帯ではケチュア族に次ぐ大集団であり,人口約 200万と推定される。 15世紀にインカ帝国の支配下に入って以来,スペイン人の征服と植民地化,現代の近代化とさまざまな文化変容を受けてきた。社会組織は拡大家族から成り,囲いをめぐらした中にかたまって生活している。政治単位はいくつかの拡大家族から成るアイユーと呼ばれる共同体である。元来,農耕民であり,高原に適したジャガイモとキノアのほか,ヨーロッパから渡来したオオムギを栽培する。地味が貧しいためラマ,アルパカの牧畜も重要な生業であり,発達した技法による漁業も行う。独特の衣装は植民地時代の名残りといわれる。大半がキリスト教徒であるが,種々の精霊信仰がみられ,多様な伝統的儀礼を現在も行なっている。

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