アイリッシュ・ハープ(読み)アイリッシュハープ

百科事典マイペディア 「アイリッシュ・ハープ」の意味・わかりやすい解説

アイリッシュ・ハープ

弦鳴楽器一種。元来アイルランドのハープをいい,近代ハープが発達する以前は広く用いられた。14世紀ころには存在したこの楽器はのちに伝統が途絶え,19世紀はじめのダブリン復元。手動式レバーにより半音が得られる点,弦が金属からガット羊腸)に変えられた点がかつての楽器と異なるが,その後アイリッシュ・ハープの名で普及した。今日では一般にこの新しい楽器をさし,日本でも主として初心者用に用いられている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアイリッシュ・ハープの言及

【ハープ】より

…一時,パリ音楽院でも積極的に採用されたが,今日ではほとんど忘れられている。 ヨーロッパのハープには,ほかに地方色の強いアイリッシュ・ハープIrish harpがある。これは14世紀ころから存在し,18世紀ころに衰退したが,19世紀に復元された。…

※「アイリッシュ・ハープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android