ホルンボステル‐ザックスの楽器分類法(MHS方式)で、2点間に張られた弦で音を出す楽器。弦は2本以上のこともある。共鳴器をもたないか、または共鳴器が発音装置を損なうことなく取り外すことのできる「単純弦鳴楽器またはチター」(箏(そう)、楽弓、ピアノなど)と、胴と共鳴器とが有機的に結合して分離できない「複合弦鳴楽器」に二大分類される。さらに、前者は形状によって、棒状、筒型など六つの類のチターに、後者は弦面と響板の位置関係によって、リュート(バイオリン、三味線、リラなど)、ハープ(ハープ、ビルマのサウンなど)、ハープ・リュート(西アフリカのカッソなど)の3種に、それぞれ下位分類される。
また、MHS方式とは別に、ザックスが『楽器の歴史』(1940)で用いた分類法があり、広く利用されている。これによると弦鳴楽器は、弦と胴体、共鳴体などの位置関係から、チター、リュート、リラ、ハープの四つの属に分類される。
また奏法によって、弓奏弦楽器、撥弦(はつげん)楽器、打奏弦楽器などのように分類する方法も、しばしば慣習的に用いられている。
[前川陽郁]
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…このため楽器学や民族音楽学で楽器を分類する場合は,この3分法でなく,通常ホルンボステルとC.ザックスが《楽器分類学》(1914)で提唱したザックス=ホルンボステル法と呼ばれる分類法を用いる。それによると,あらゆる楽器は,まず体鳴楽器idiophones,膜鳴楽器membranophones,弦鳴楽器chordophones,気鳴楽器aerophonesの4種類に分類され,それぞれがさらに細かく分類される。しかし,この分類法にも弱点が指摘されており,ほかにさまざまな方法が考案されている。…
※「弦鳴楽器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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