羊腸(読み)ヨウチョウ

デジタル大辞泉 「羊腸」の意味・読み・例文・類語

よう‐ちょう〔ヤウチヤウ〕【羊腸】

[名]羊の腸。楽器の弦やラケットの網などの材料とする。
[ト・タル][文][形動タリ]羊の腸のように、山道がいく重にもくねり曲がっているさま。「羊腸たる山路」
[類語]うねうねくねくねうねくね曲折紆余曲折紆曲紆余蜿蜒

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精選版 日本国語大辞典 「羊腸」の意味・読み・例文・類語

よう‐ちょうヤウチャウ【羊腸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 羊の腸。バイオリンなど弦楽器の弦の材料とする。ガット
  3. ( 形動タリ ) 羊の腸のように山道などが曲がりくねっていること。また、そのさま。つづらおり。九折
    1. [初出の実例]「見君行李平如砥、誰向羊腸路過」(出典扶桑集(995‐999頃)七・近以拙詩寄王十二〈略〉因以解答〈小野篁〉)
    2. 「昼猶闇き杉の並木 羊腸(ヤウチャウ)小径は苔滑か」(出典:唱歌・箱根八里(1901)〈鳥居忱〉)
    3. [その他の文献]〔呂氏春秋注‐有始覧・有始〕

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普及版 字通 「羊腸」の読み・字形・画数・意味

【羊腸】ようちよう(やうちやう)

曲折する路。魏・武帝〔苦寒行、二首、一〕楽府 北のかた太行山に上れば 艱い哉(かな)、何ぞ巍巍(ぎぎ)たる 羊腸、坂詰屈(きつくつ)す 車輪之れが爲に摧(くだ)く

字通「羊」の項目を見る

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栄養・生化学辞典 「羊腸」の解説

羊腸

 ヒツジの腸をいうが,通常ソーセージのケーシングに使う加工した小腸

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