アグリッピナ大(その他表記)Vipsania Agrippina Major

改訂新版 世界大百科事典 「アグリッピナ大」の意味・わかりやすい解説

アグリッピナ[大]
Vipsania Agrippina Major
生没年:前14ころ-後33

ローマ初代皇帝アウグストゥス孫娘。M.V.アグリッパとアウグストゥスの娘ユリアの間に生まれ,ティベリウス帝の養子ゲルマニクスと結婚。夫の,ゲルマニアや東方への遠征に同行したが,19年のシリアでの夫の急死をティベリウスによるものと疑い,彼と対立。やがて皇帝の地位をうかがう野心家の親衛隊長セイアヌスにより,2人の息子と共に反逆の罪を着せられ,彼女は29年ナポリ沖合のパンダテリア島に流された。31年にティベリウスがセイアヌスを粛清した後も追放を解かれず,33年食を断って死ぬ。彼女の9人の子どものうち,三男ガイウスカリグラ)が,のちにティベリウスの後を継いだ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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