アシュトン(Sir Frederic Ashton)(読み)あしゅとん(英語表記)Sir Frederic Ashton

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アシュトン(Sir Frederic Ashton)
あしゅとん
Sir Frederic Ashton
(1904―1988)

イギリスのバレエ振付師エクアドルの生まれ。マシーンランベールに学び、1935年ビッグ・ウェルズ・バレエ団(現在のロイヤル・バレエ団)の首席振付師になり、第二次世界大戦中はマルコワやヘルプマンRobert Helpman(1909―1986)らとともに、イギリス・バレエの伝統の保存に力を入れる。戦後フォンティン才能にいち早く目をつけて『オンディーヌ』などに起用した。1962年バレエ界最初のサーの称号を受けた。日本では映画『ホフマン物語』『ロミオとジュリエット』の振付師として知られている。またロイヤル・バレエ団のディレクター(1963~1970)を務めた。叙情的で古典的な作風を特徴にしている。

市川 雅]

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