オンディーヌ(英語表記)Ondine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オンディーヌ
Ondine

フランスの戯曲。3幕5場。 J.ジロドゥ作。 19世紀のドイツ・ロマン派の詩人フーケの小説『ウンディーネ』 (1811) から題材を得,永遠の愛を信じて人間界に入った水の精オンディーヌと騎士ハンスの悲恋を描く。 1939年4月 27日,パリのアテネ劇場で L.ジュベが上演,豪華な装置とスペクタクル的な,しかも繊細な演出で,ジュベの最高の舞台と激賞された。アメリカでは,54年2月 18日,ニューヨークで A.ヘップバーンが主演,外国演劇部門のニューヨーク劇評家賞を受けた。

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デジタル大辞泉プラスの解説

オンディーヌ

イギリスの振付家フレデリック・アシュトンによるバレエ(1958)。原題《Ondine》。初演はロイヤル・バレエ団で、マーゴット・フォンティーン、マイケル・サムズが主演を務めた。

オンディーヌ

吉原幸子の詩集。1972年刊行。本作と1973年刊行の「昼顔」により、第4回高見順賞受賞。木下牧子の作曲で合唱曲化されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オンディーヌ
おんでぃーぬ
Ondine

フランスの劇詩人ジロドゥーの戯曲。1939年パリのアテネ座初演。演出、主演(ハンス役)ルイ・ジューベ。ドイツの作家フケーの小説『ウンディーネ』(1811)の脚色。第1幕―漁師の娘、実は水の精オンディーヌは旅の騎士ハンスを恋し、水界の王は結婚を許すかわりに、男が心変わりしたら死ぬと警告する。第2幕―妖精(ようせい)は連れて行かれた宮廷になじめず、男も前の婚約者で王の養女ベルタに心が移り、危機を予感した彼女は自ら去る。第3幕―騎士とベルタの結婚準備中、魔物として捕らえられたオンディーヌが真情を漏らしたため、騎士は死に彼女は妖精の世界に戻る。作者独自の美しい幻想に、愛の悲劇を溶かした傑作。[岩瀬 孝]
『内村直也訳『オンディーヌ』(『ジロドゥ戯曲全集5』所収・1958・白水社)』

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