デジタル大辞泉 「アッサム州」の意味・読み・例文・類語 アッサム(Assam) インド北東部の州。州都ディスプル。ヒマラヤ山脈南東に位置し、熱帯モンスーン気候で雨量が多い。世界的な茶の産地。世界遺産(自然遺産)に登録されたカジランガ国立公園がある。アソム。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッサム州」の意味・わかりやすい解説 アッサム〔州〕アッサムAssam インド北東部の州。南西はバングラデシュ,北西はブータンと国境を接する。北,南東,南の3方はそれぞれヒマラヤ山脈,ナーガ丘陵,カーシ丘陵に囲まれ,その中央を流れるブラマプトラ川沿岸に開ける東西に細長い沖積平野を占める。イギリス統治時代の 1921年に旧アッサム州が成立。独立後一部がパキスタン (現バングラデシュ) に帰属し,50年に新発足。 72年の州再編成により,北東辺境特別区がアルナーチャルプラデーシュ連邦直轄州 (現州) として,南部がメガラヤ州として分離し,現在の州域となった。州都はディスプル。世界最多雨地域の一つ。 13世紀にイスラム勢力が侵入し,15世紀末にビルマからシャン族が侵入して王国を建設してからは,18世紀まで両者の抗争が繰返された。 1826年イギリス支配下に入り,インド独立直後からナガ族独立の反乱が続いた。 19世紀中頃から茶のプランテーション農場が開かれ,インド茶の約半分を産する世界的産地となった。ほかに米,ジュート,サトウキビ,搾油用種子などを産し,合板,木材,絹織物工業がある。東部では石油,天然ガスを産し,ビハール州のバラウニ精油プラントに原油を送っている。州政府は工業化を推進しているが,インドの他の地域からバングラデシュによってほぼさえぎられた地理的環境から,その進行は遅れている。面積7万 8438km2。人口 2229万 4562 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報