デジタル大辞泉 「アッパースヴァネティ」の意味・読み・例文・類語 アッパー‐スバネティ(Upper Svaneti) ジョージア北西部、カフカス山脈とスバネティ山脈に挟まれた地域であるスバネティの、西側部分。古代よりスバン族が住む。周辺民族との抗争のために要塞化した建造物と、中世に建てられた聖堂などのキリスト教建築物が混在する町並みは、1996年に世界遺産(文化遺産)に登録された。上スバネティ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界遺産詳解 「アッパースヴァネティ」の解説 アッパースヴァネティ【アッパー-スヴァネティ】 1996年に登録された世界遺産(文化遺産)。スヴァネティ(スヴァネチ)は、ロシア国境に近いグルジア北西部、3000~5000m級のコーカサス(大カフカス)山脈とスヴァネティ山脈に挟まれた山麓一帯にあり、グルジア先住民のスヴァン人が暮らす地域である。スヴァネティは、歴史的に上スヴァネティ(ゼモ・スヴァネティ)と下スヴァネティ(クヴェモ・スヴァネティ)に分かれるが、このうち上スヴァネティの中世の趣を残す村落の建造物群と文化的景観が世界遺産に登録された。上スヴァネティにあるチャザシ村は山間部にあり、現在もスヴァン人たちが暮らしている。この村には200軒以上の伝統的民家があるほか、11~13世紀に建てられた、独特の防御塔や、数十のグルジア正教会の聖堂やさまざまな要塞化した建造物が残されている。◇英名はUpper Svaneti 出典 講談社世界遺産詳解について 情報